エリオット波動
エリオットはどう
エリオット波動は、相場が上昇5波・下降3波のパターンを繰り返すとする分析理論です。波の数え方で今後の展開を予測しますが、解釈に幅があるため、他の手法と組み合わせて補助的に使うことが多い理論です。
エリオット波動の基本構造
エリオット波動は、ラルフ・エリオットが提唱した「相場は一定のパターンを繰り返しながら進む」という分析理論です。基本となるのは、上昇局面の**5つの波(推進波)と、それに続く3つの波(修正波)**の組み合わせです。
推進波は「1→2→3→4→5」と数え、上昇の途中に2波・4波という一時的な押しを挟みます。その後、「a→b→c」の3波で調整が入ります。この8波で1つのサイクルが完成し、より大きな波の一部としてまた繰り返される、という入れ子構造(フラクタル)が特徴です。
つまり同じパターンが、日足にも1時間足にも現れるとされ、相場全体の位置づけを把握する手がかりになります。
波を数えるときの目安とルール
エリオット波動には、波の形を判断するためのいくつかの目安があります。代表的なものは次の3つです。
- 2波は1波の起点を割り込まない
- 3波が最も短い波になることはない(多くの場合、最も伸びる主役の波)
- 4波は1波の高値圏に深く入り込まない
実戦では、上昇トレンドの最も力強い「3波」を狙うのが王道とされます。1波・2波が確認できたら、3波の伸びに乗る、という考え方です。
また、各波の値幅の目安にはフィボナッチ・リトレースメントがよく使われます。2波や4波の押し目が38.2%や61.8%まで戻る、といった形で組み合わせると、エントリーや利確の目安を立てやすくなります。実際の比率はフィボナッチ計算機で確認できます。
解釈の幅とつき合い方
エリオット波動の最大の注意点は、波の数え方に解釈の幅があることです。
- 今が何波目なのかは、人によって数え方が分かれます
- 後から振り返れば波がきれいに見えても、リアルタイムでは判断が難しいことが多いです
- 「カウントが崩れたら数え直す」必要があり、当初のシナリオが外れることもあります
このため、エリオット波動だけを根拠に取引するのはリスクが高く、他の手法を補助する形で使うのが現実的です。たとえばダウ理論で大きな方向を確認し、サポート・レジスタンスで反転ポイントを絞り、その裏づけとしてエリオット波動を参考にする、といった使い方です。
予測が外れることを前提に、必ず損切りを置いて参考値として扱うことが、この理論とうまくつき合うコツです。
よくある質問
エリオット波動は当たりますか?
波の数え方に解釈の幅があるため、誰が見ても同じ結論になるとは限りません。後から見るときれいに見えても、リアルタイムでの判断は難しいのが実情です。当たり外れを断定できる手法ではないので、他の根拠と組み合わせ、損切りを前提とした参考値として使うのが現実的です。
エリオット波動とフィボナッチはどう関係しますか?
各波の押しや戻りの値幅を測る目安として、フィボナッチ・リトレースメントがよく併用されます。2波や4波が38.2%・61.8%まで戻る、といった形で組み合わせると、波の起点や目標値の見当をつけやすくなります。あくまで目安であり、確実な予測ではありません。