ロスカット
ロスカット
ロスカットは、損失が一定水準に達したときに、これ以上の損失拡大を防ぐため業者が強制的にポジションを決済する仕組みです。証拠金維持率が基準(例:50%や100%)を下回ると発動します。発動前に自分で損切りするのが理想です。
ロスカットが発動する仕組み
ロスカットは、含み損が一定水準まで膨らんだときに、それ以上の損失拡大を防ぐため業者が強制的にポジションを決済する安全装置です。投資家保護のための制度であり、自分の意思とは関係なく執行されます。
発動の基準になるのが証拠金維持率です。
証拠金維持率(%) = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
この維持率が業者の定めるロスカット水準(例:50%や100%)を下回ると、ロスカットが執行されます。有効証拠金は含み損ぶん目減りするため、相場が逆行するほど維持率は下がっていきます。
ロスカットまでの値幅を計算してみる
どれだけ逆行したらロスカットされるのかは、事前に試算できます。例として、米ドル/円150.00で1万通貨(必要証拠金60,000円・レバレッジ25倍)を買い、口座に10万円入れているケースを考えます。ロスカット水準は維持率50%とします。
- 有効証拠金が必要証拠金の50%(= 30,000円)まで減ると発動
- つまり許容できる含み損は 100,000 − 30,000 = 70,000円
- 1万通貨なら1円(100pips)の逆行で約1万円の損失 → 70,000円 ÷ 10,000円 = **約7円(700pips)**の逆行までは耐えられる
同じ条件で口座資金が7万円しかないと、許容できる含み損は4万円に減り、耐えられる逆行は約4円まで縮まります。入金額を増やすほどロスカットまでの距離が伸びることが分かります。具体的な数値は証拠金計算機で確認できます。
ロスカットに頼らないための備え
ロスカットは最後の安全網ですが、発動した時点で大きな損失が確定しています。理想は、ロスカットされる前に自分で損切りを入れて損失を小さく抑えることです。
- 事前に損切り注文を置く … エントリーと同時に逆指値注文を設定し、想定外の急変に備える。
- 実効レバレッジを抑える … 実効レバレッジを低くすれば、同じ値幅の逆行でも維持率が下がりにくい。
- 1トレードの損失を資金の2%以内に … 2%ルールを守れば、ロスカットに至る前に余裕を持って撤退できる。
なお国内FXでは、急変時にロスカットが間に合わず追証(借金)が発生する場合があります。海外FXのゼロカットとは仕組みが異なる点も理解しておきましょう。詳しくは証拠金維持率とロスカットのガイドを参照してください。
よくある質問
ロスカットされると借金になりますか?
通常はロスカットによって損失が一定範囲で止まりますが、相場の急変でロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになると、国内FXでは不足分の入金(追証)を求められる場合があります。海外FXのゼロカットはこのマイナス分を業者が負担する仕組みですが、業者により扱いが異なるため事前確認が必要です。
ロスカット水準は業者ごとに違いますか?
はい。証拠金維持率50%でロスカットとする業者もあれば、100%や、その手前でマージンコール(警告)を出す業者もあります。発動水準が低いほど粘れますが、その分マイナス残高のリスクも高まります。実際の水準は各業者の公式情報で確認してください。
ロスカットを避けるにはどうすればよいですか?
一般論として、口座資金に余裕を持たせて実効レバレッジを低く保ち、エントリー時に損切り注文を置いておくことが有効です。1回の損失を資金の数%以内に抑えるルールを守れば、ロスカットに至る前に自分の判断で撤退しやすくなります。