トレイリングストップ
トレイリングストップ
トレイリングストップは、価格が有利に動くと損切りラインを自動で追従させる注文方法です。利益を伸ばしつつ、相場が反転したら一定幅で決済します。利益確定のタイミングに迷う場面で、機械的にトレンドへ乗る助けになります。
損切りラインが利益方向へ自動で追従する注文
トレイリングストップは、価格が有利な方向へ動くと、それに合わせて**損切り(逆指値)のラインを自動で引き上げ(引き下げ)る**注文方法です。「trail(追従する)」が名前の由来です。
たとえば米ドル/円を150.00で買い、トレイリング幅を30pipsに設定したとします。価格が150.50まで上がると、損切りラインも30pips追従して150.20まで自動的に切り上がります。さらに151.00まで上がれば150.70へ、というように、利益が伸びるたびに損切りラインも有利な位置へ動いていきます。
逆に価格が下落に転じても、いったん切り上がった損切りラインは下がりません。そのため、相場が反転したときには確保した利益を残したまま決済されます。
トレンドに乗って利益を伸ばす
トレイリングストップが活きるのは、トレンド相場で利益を大きく伸ばしたいときです。
通常の利確は目標価格を決め打ちするため、そこで決済すると、その後さらに伸びた値幅は取り逃します。一方トレイリングストップなら、トレンドが続く限り損切りラインが追従して利益を伸ばし続け、反転したところで自動的に決済します。「どこで利確するか」という永遠の悩みを、機械的に解決してくれるわけです。
特に、利益が出始めると怖くなってすぐ確定してしまう「チキン利食い」の癖がある人には有効です。感情を挟まずにトレンドへ乗り続けられます。
注意点は、レンジ相場では機能しにくいことです。細かい上下動でトレイリング幅に引っかかり、トレンドが出る前に決済されてしまうことがあります。トレンドが明確な場面で使うのが基本です。
設定幅の決め方と注意点
トレイリングストップを使うときは、追従させる幅(トレイリング幅)の設定が肝心です。
- 幅が狭すぎる … 通常の小さな揺り戻し(押し目)で決済されてしまい、トレンドの大きな波に乗れない。
- 幅が広すぎる … 反転してから決済されるまでの戻りが大きく、確保できる利益が減る。
目安として、その通貨ペアの値動きの大きさ(ボラティリティ)に合わせて設定します。値動きの荒い相場では幅を広めに、穏やかな相場では狭めに、と調整するとバランスが取りやすくなります。
また、業者によってトレイリングストップの有無や仕様が異なります。対応していない業者もあるため、利用したい場合は事前に確認しましょう。各社の機能はFX業者の比較も参考になります。適切な損切り幅とロットの関係はポジションサイズ計算機で確認できます。
よくある質問
トレイリングストップはどんな相場で使うべきですか?
トレンドが明確に出ている相場が向いています。価格が一方向に伸びるほど損切りラインが追従し、利益を伸ばしながら反転で決済できます。逆にレンジ相場では細かい上下動で早く決済されやすいため、トレンドを確認してから使うのが基本です。
トレイリング幅はどのくらいに設定すればよいですか?
通貨ペアの値動きの大きさ(ボラティリティ)に合わせて決めます。狭すぎると小さな揺り戻しで決済され、広すぎると反転後の戻りで利益が減ります。値動きの荒い相場では広めに、穏やかな相場では狭めに調整するとバランスが取りやすくなります。