pip(ピップ)
ピップ
pip は為替レートの最小の値動き単位です。多くの通貨ペアでは0.0001、クロス円(USD/JPY 等)では0.01が1pipにあたります。損益やスプレッドの大きさを表すときに使われ、「10pips抜いた」のように使います。
pipとは何か
**pip(ピップ)**は、為替レートの最小の値動き単位です。「Percentage in Point」の略で、相場が「どれだけ動いたか」「いくら勝った・負けたか」を表すときの共通のものさしになります。
1pipの大きさは通貨ペアによって決まっています。
- クロス円(USD/JPY, EUR/JPY など) … 小数第2位、つまり 0.01円(1銭)が1pip
- ドルストレート(EUR/USD, GBP/USD など) … 小数第4位、つまり 0.0001ドルが1pip
たとえば米ドル/円が150.00から150.20まで上がったら「20pips(20銭)上がった」と表現します。ユーロ/米ドルが1.1000から1.1015になったら「15pips上がった」です。
「10pips抜いた」「損切りは20pips」のように、利益や損切り幅、スプレッドの大きさもすべてpipで語られます。トレードの会話の土台になる単位なので、まず最初に押さえておきたい言葉です。
pointやpipsとの違い
pipと似た言葉に「point(ポイント)」や「pips(ピップス、複数形)」があり、混同しやすいので整理しておきましょう。
- pip … 値動きの基本単位(米ドル/円なら0.01)。
- pips … pipの複数形。「20pips」のように2つ以上のときに使います。
- point(ポイント) … 業者によって意味が異なります。多くの取引ツールでは pip のさらに10分の1(小数第3位/第5位)を1ポイントと表示します。
たとえば米ドル/円が150.005と表示されるとき、最後の「5」が point(0.001円)です。スプレッドが「2.0pips」ではなく「20points」と表示される業者もあるため、数字の桁を確認する習慣をつけましょう。
数え方を間違えると損益の見積もりが10倍ずれてしまうので、自分の使うツールが pip 表示か point 表示かは最初に必ず確認してください。
pipを「円(損益)」に換算する
pipはあくまで「値動きの幅」なので、実際にいくらの損益になるかは**取引数量(ロット)**によって変わります。1pipあたりの金額(pip価値)は次のように計算します。
1pipの価値(円) = 1pipの値幅 × 取引数量
米ドル/円を例にすると、
- 1万通貨を取引 … 0.01円 × 10,000通貨 = 100円/pip
- **10万通貨(1ロット)**を取引 … 0.01円 × 100,000通貨 = 1,000円/pip
つまり10万通貨で「20pips抜いた」なら、20 × 1,000 = 2万円の利益です。逆に20pipsの逆行で2万円の含み損になります。
ドルストレート(EUR/USDなど)の場合は、決済通貨が米ドルになるため、計算結果を円換算する必要があります。正確な金額はpip価値計算機で通貨ペア・数量を入れて確認するのが確実です。損益のシミュレーションには損益計算機も役立ちます。
pipはトレードの「共通言語」
pipで考える習慣がつくと、トレードの管理が一気にやりやすくなります。
- リスク管理 … 「1回の損失は20pipsまで」と幅で決めておけば、ロットが変わっても一貫したリスク管理ができます。
- 手法の比較 … 「平均利益40pips・平均損失20pips」のように、勝ちと負けをpipで記録すればリスクリワード比や期待値を客観的に評価できます。
- コスト把握 … スプレッドもpipなので、「往復で実質2pips負けからのスタート」とコスト感覚を持てます。
金額(円)だけで見ているとロットの大小に振り回されますが、pipで見れば相場の動きそのものを評価できます。まずは値動きをpipで読む癖をつけることが、上達への第一歩です。詳しくはpipとロットの基礎ガイドも参考にしてください。
よくある質問
1pipは何円ですか?
通貨ペアと取引数量によって変わります。米ドル/円(クロス円)の場合、1pip=0.01円で、1万通貨なら100円、10万通貨(1ロット)なら1,000円です。ユーロ/米ドルなどのドルストレートは1pip=0.0001ドルで、円換算が必要になります。正確な金額はpip価値計算機で確認できます。
pipsとpointの違いは何ですか?
pip(pips)は値動きの基本単位で、米ドル/円なら0.01円です。pointは多くの取引ツールでpipのさらに10分の1(0.001円)を指します。業者によって表記が異なるため、スプレッドや損益の桁を見間違えないよう、自分のツールの表示方法を確認しましょう。
クロス円とドルストレートでpipの大きさは違いますか?
違います。米ドル/円などのクロス円は小数第2位(0.01円)が1pip、ユーロ/米ドルなどのドルストレートは小数第4位(0.0001ドル)が1pipです。桁が異なるため、損益計算のときは通貨ペアごとの1pipの値を意識する必要があります。