ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)を加えた帯を描く指標です。価格の大半はバンド内に収まるとされ、バンドの広がりや収縮からボラティリティの変化や転換の兆しを読み取ります。
ボリンジャーバンドの構造
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差=σ:シグマ)を加えた帯(バンド)を描くテクニカル指標です。1980年代にジョン・ボリンジャーが考案しました。
中心となるのは移動平均線(一般に期間20)で、その上下に「±1σ」「±2σ」「±3σ」のラインを引きます。統計的には、価格が**±2σの範囲内に収まる確率は約95%、±3σ内なら約99.7%**とされ、バンドは価格が動く目安の範囲を表しています。
バンドの幅は一定ではなく、値動きの大きさ(ボラティリティ)に応じて伸び縮みします。
- バンドが広がる(エクスパンション) … 値動きが激しくなっている
- バンドが狭まる(スクイーズ) … 値動きが小さく、エネルギーをためている
このバンドの収縮と拡大から、相場の勢いの変化や転換の兆しを読み取るのが基本的な使い方です。
ボリンジャーバンドの売買サイン
ボリンジャーバンドには、相反する2つの代表的な使い方があります。
① 逆張り(レンジ相場向き)
価格が±2σにタッチしたら「行き過ぎ」とみて反転を狙う使い方です。±2σを超える確率は統計上低いため、上のバンドで売り、下のバンドで買い、という逆張りの目安になります。方向感のないレンジ相場で機能しやすい手法です。
② 順張り(トレンド相場向き)
バンドが狭まったスクイーズのあと、価格がバンドを勢いよく抜けてバンド自体が広がりはじめるエクスパンションは、新しいトレンドの始まりとされます。このとき価格が±2σに沿って動き続ける「バンドウォーク」が発生し、強いトレンドを示します。スクイーズからのブレイクは、考案者ボリンジャー自身も重視した順張りのサインです。
使い分けと注意点
ボリンジャーバンドで最も多い失敗が、逆張りと順張りの取り違えです。トレンドが出ている局面で「±2σにタッチしたから逆張り」と入ると、バンドウォークに巻き込まれて損失が膨らみます。逆にレンジ局面で順張りを狙うと、すぐに反転してダマシにつかまります。
そのため、まず相場がレンジかトレンドかを見極めることが前提になります。バンドが横ばいで収縮気味なら逆張り、バンドが広がって価格がバンドに沿って動いているなら順張り、と切り替えるのがコツです。
±2σにタッチしただけでは反転の確証になりません。ローソク足の反転の形や、RSIなどのオシレーター、トレンドの方向を示す移動平均線と組み合わせ、複数の根拠が重なったときに判断することが大切です。標準設定は「期間20・2σ」ですが、これも絶対ではありません。投資は自己責任で、バンドはあくまで確率的な目安としてご活用ください。
よくある質問
±2σにタッチしたら逆張りしてよいですか?
レンジ相場では有効な目安になりますが、トレンド相場では価格がバンドに沿って動き続ける「バンドウォーク」が起こり、逆張りが裏目に出ることがあります。まず相場がレンジかトレンドかを見極め、ローソク足やほかの指標もあわせて判断することをおすすめします。
バンドが狭くなったら何を意味しますか?
バンドの収縮(スクイーズ)は値動きが小さくなり、エネルギーをためている状態を示します。そこから価格がバンドを抜けてバンドが広がりはじめると、新しいトレンドの始まりとされ、ブレイク方向への順張りの目安になります。
設定は期間20・2σのままでよいですか?
期間20・2σが標準的な設定で、多くのトレーダーが使っています。期間を短くすると反応が速くなり、σを大きくするとタッチの頻度が下がります。まずは標準設定で相場の動きに慣れ、必要に応じて調整するとよいでしょう。